入れ歯を何回作り替えても

入れ歯を何回調整してもらっても

入れ歯が合わなくなる

入れ歯が痛くなる

入れ歯が浮いてくる

入れ歯が外れやすくなってくる

その原因は一体何でしょう?

 

 

結論を先に申し上げます。

 

入れ歯が合わなくなる原因は

あなた自身の骨の変形です。

 

「え?私の骨の変形?」

「入れ歯が変形したんじゃないの?」

「入れ歯が合ってなかったんじゃないの?」

「入れ歯の作り方が下手だったんじゃないの?」

そう、思われる方がほとんどですので

少々驚かれたかもしれません。

 

 

さあ、それでは「入れ歯が合わなくなる原因」について

くわしくお話していきますね。

 

 

 

硬いもの(入れ歯)と柔らかいもの(あなたの歯茎)がぶつかるとどうなる?

さあ、ちょっと想像してみて下さいね。

ここに柔らかいおざぶとんがあります。

 

この上に座ってみて下さい。

よっこいしょ、と座ると

いかがでしょうか?

 

柔らかい座布団はあなたが座って体重がかかった部分は

へこんでいますよね?

 

硬い座布団であれば、そう沈みませんが

ふかふかの座布団であればあるほど

へこみは大きくなります。

その原理と同じなんです。

 

ふかふかのざぶとんはあなたご自身の歯茎です。

歯肉(しにく)です。
つまり柔らかい肉です。

 

ほっぺの際(きわ)のお肉を指で押さえて頂くと
歯茎は触るとぷよぷよ柔らかく変形していきますよね?

そして、座布団の上に乗った50キロ(だと仮定します)のあなたが「噛む力」です。

 

入れ歯はプラスチックです。

もしくは金属です。
変形しません。

すごく硬いんです。

プラスチックのスプーンを歯茎で噛めば歯茎が痛くなりますよね?

それくらいに硬いのが入れ歯なんです。

 

入れ歯は、歯茎の上にパカッと乗せているだけの道具です。

 

柔らかい歯茎の上に

入れ歯という硬い物をただ乗せているだけ。

 

入れ歯とはそういうもの、です。

入れ歯安定剤などを使って

密着させているだけなんです。

 

しかし、多くの方は

入れ歯が入った後も

今までご自分の歯があった頃の時と同じようなお食事をしてしまいます。

当たり前のように今まで通りのお食事をします。

美味しいものを噛みたいし

食べたいので、それは当たり前です。

しかし

入れ歯で今まで通りの食事をしてしまいますと

力がかかりすぎて、粘膜つまり歯茎が大きなダメージを受けます。

 

噛む力は女性で100キロ
男性だと200キロもの
力がかかると報告されています。

噛めば噛むほど深いへこみができるのです。

 

そして毎日毎日お食事をされますので、

3度3度の食事の際、おやつの際に、どんどんどんどんダメージを与え続けていっているのです。

 

入れ歯で噛めば噛むほど骨が溶けてなくなる

肉の塊を何度も何度もギュッギュッと押さえていると

肉に押さえた形が凹んで元に戻らなくなります。

 

さらに歯茎の下にある骨を傷つけてしまうのです。

 

次の写真をご覧下さい。

指で手の平の肉が盛り上がっているところを

軽く指で押してみます。

軽く押しているだけなので痛みは感じません。

しかし
何度も何度も力がかかることで

肉や骨はどんどんへこんで変形していきます。

 

今度は、指で肉をぎゅっと押してみます。

痛くなってきますよね。

さらには熱くなって皮がむけてきますよね。

次に、手の平ではなく、手の甲の骨の上を指で押してみて下さい。

肉が沈み込みますが、先ほどのようには深く沈まないですよね。

つまり沈みやすいところと沈み込みにくい場所があるということです。

肉で隠れていて見えない下の骨の状態によるのです。
均等ではないデコボコなんですね。

 

入れ歯はどうやって作る?

歯科技工士さんは患者さんのお口を型取りしたモケイの上で装置を作製されます。

このモケイは石膏というとても硬い材質が主流です。

まったく沈みませんし、変形もしません。

針金を引っ掛けている歯も全く動きませんので模型上では安定しています。

 

イメージしてみて下さい。
普段柔らかいフカフカのベッドでお休みになられている方が、

硬い大理石の上に寝転がって寝返りを打ったところを。

まったく寝返りを打てたものではないですよね。

つまりどんなに精密な型取りをしようとも何度も作り替えをされようとも最初は全く合っていないのです。

それをお口の中に入れて少しずつ少しずつ回数を重ねて調整をしていって初めて少し噛んでも大丈夫になっていくのです。

 

入れ歯が合わない痛い調整しても合わない原因

この状態がつまり、

「入れ歯でギュッとものを噛んだ状態」

なんです。

 

この状態が何度も何度も繰り返されているのです。

繰り返されることにより肉の中に埋まっている骨は

どんどんへこんで変形していきます。

畑で黒いビニールが張られている光景を

見られたことはありますでしょうか?

正式にはマルチというそうです。

畑の土が骨
黒ビニールが歯茎に相当すると、
イメージしてみてください。

黒いビニールを上から軽く押さえると
その下にある土が凹んで崩れますよね。

そのように骨が変形していくのです。

 

肉の中には骨が埋まっているのです。

私はいつも患者さんに

「歯は大根が土に埋まっていると思って下さい」

とお伝えしています。

歯を支えているのは歯茎ではなく骨なんです。

 

この図でいえば

大根が歯、
黄土色部分が、骨です。

大根も顔の頭が見えているのは3分の1程度で
残りに3分の2は骨に埋まっています。

このようになっています。
これは歯がある方の場合です。

では、
歯を抜かないといけなくなり、

抜歯した場合にはどうなるでしょうか?

歯である大根部分が抜けた時の骨の状態です。

骨の上には歯茎があります。

白い部分が骨です。
骨の上に覆いかぶさっているピンク色の部分が歯茎です。

入れ歯はこの歯茎の上に
乗せているだけ、です。

場所によって、歯茎の厚みが違うのです。

ですので毎回のお食事のたびにギュッギュッと力により
真ん中部分の歯茎の肉は中に押し込まれ沈みます。

さらに強く押し込むと骨と入れ歯に挟まれた歯茎に

骨が刺さってきて痛みはじめます。

つまり、痛いと感じる前にすでに大きな歯茎の変形が起きているのです。

噛んで痛くないからどんどん噛んでいいわけでは、ないのです。

変形が起きる硬さのものを噛んでも大丈夫ということでは、ないのです。
歯茎に変形を起こさせるような硬さのものを噛んではいけないのです。

ダメージを受けた粘膜の下には骨があります。

骨に過度の力が加わることによって骨は退縮(たいしゅく)していきます。

骨がやせて溶けて高さも幅もなくなってくる

ということです。

 

退縮(たいしゅく)=強い力が加えられることにより骨がやせ細ること

と覚えて下さい。

骨がやせ細ることで入れ歯の人と自分の歯の人では骨の高さが変わってきますので

顔貌(顔つき)まで変わってくるのです。
つまり、顔が変わるのです。

 

噛めなくなった状態で長くおられた方は

変形したのは「入れ歯」それとも「歯茎」どっち?

お越しになられる患者さんのお話をうかがっていると

「入れ歯そのものが変形したのだ」
「もともと合わなくなる入れ歯を作られたに違いない」
「何回調整しても入れ歯が合わなくなるから、歯医者が下手だったのだと思う」
「最初は何でも噛めたのにだんだん痛くなってきたから、新しい入れ歯に作り変えて欲しい」
「じいちゃんやばあちゃんは入れ歯で何でも噛めていた、
入れ歯で噛んで痛いのは歯医者の腕が悪いからだ」 

こう、おっしゃられる方がほとんど、です。

 

9割の方は、

「入れ歯が変形したのだ」

と思い込んでおられます。

逆です。

残念ながら違うのです。

変形したのは、あなたご自身の歯茎です。
変形したのは、あなたご自身の骨です。

入れ歯は硬いものです。

ちょっとやそっとの力で変形など、しません。

変形していったのは、あなたの歯茎と骨である。
ということをまずは、お知り下さい。

そのスタート地点をはっきりとご自分でお知りにならない限り、

今後、入れ歯の悩みは死ぬまで解決されることはないのです。

 

 

 

今、合わない痛い入れ歯でお悩みであれば

まずはご相談下さい。

入れ歯のお悩みまずはご相談下さい。

噛めない痛い合わない外れやすい入れ歯でお悩みの方はまずはご相談下さい。